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[ メディア掲載 ] 資本から志本

<物流応援団ヤマネット 山田泰壮団長の2月4日のメルマガより >


ヤマネットが主催するリーダーシップ強化実践研修では、受講生同士の出会いが御縁を育みビジネスにまで発展するケースは意外に多い、否、相当多いといってもよいかもしれない。そもそも運送業界は横のつながり(同業者同士のつながり)が多い業界ですし、研修期間中、私の方からも参加企業同士の積極的なビジネス展開をお勧め、促進している。その中でも、群を抜くビジネス展開をしているメンバーがいる。ヤマネット実践研修参加企業の中だけのレベルではなく、業界全体で観ても稀で素晴らしいビジネスモデルを展開をしている。その名もメタル便グループ。


メタル便、その名の如く、鉄、鋼材の輸送に特化した共同配送のシステムを全国展開している。その展開の仕方が実にユニークだ。およそ7年前、ヤマネット実践研修に参加された時点では、関東、中部、関西の3拠点での共配エリアが今では、北は北海道、南は九州福岡までに及び、北陸、関東、中部(静岡、名古屋)関西、近畿中国と、展開の勢いは未だ止まらない。鉄や鋼材の異形物や長尺物、他の運送会社が運びたがらない物ばかりを集め集荷~幹線~配達までを上記のエリア全域で行う仕組み。メタル(鉄、鋼材)に特化した路線便といったイメージか。面白いのは、これら拠点が全て別の会社で運営され資本関係もない。だから拠点の数だけ社長がいるということだ。路線会社や大手物流会社が拠点を全国展開しているケースは間々あるが、中小企業がタッグを組み、一つのネーミング、システム、コンセプト、そして、志で繋がった珍しいケース。大手に対抗していく戦略、中小企業のビジネスモデルだ。資本関係ではなく志本関係。
言うは易し、行なうは難しだが、メタル便グループは、その難しをやってのけている。その御縁、関係性のきっかけの多くがヤマネットで共に学ぶ仲間であることが私にとってはこの上ない喜びであります。世の中に無い新しいものを発明すること創り出すことは莫大な資本もかかり困難だ。でも、既にあるものを組み合わせて新しいものを生み出すことなら出来そうな気がする。
その為には知恵が必要だ、その為には自分一人、自社一人の力ではなかなか及ばない。他者、他社と繋がる柔軟さ逞しさが必要だ。
メタル便は、既成概念を打破し、過去の常識に捕らわれない斬新で新鮮な発想。中小零細企業に勇気を与えてくれます。
http://ameblo.jp/butsuryu-ouendan-yamanet/entry-12124847165.html

[16.02.04]