海水浴で砂山を作る時、ある程度の高さになると崩れる。もっと高くする時は、土台の面積をひと回り大きくして作り直す。平成13年からのお客様別の売上を吉川氏に集計してもらい、気がついたことがある。上位1位~17位で全体売上の50%、以下18位~260位で残り50%を占める。18番目の会社は、全体の中の構成比は0.978%で1%にも満たない。5年経過した今、顕著にお取引が親密になっているお客様が一社一社と増えてきている。砂山に例えると基礎の土台作りが終わり、高さがでてきている状況。少しづつ高くなっても、メタル便の土台面積が非常に広いので簡単には崩れない。有り難い事だ。 カジ
吉田さんと昼食中に話したこと。メタル便を運営していて最近感じることは、我々の持つ機能に大きな変化が表れているような気がする。今は何だか明確にはわからない。お客様がメタル便に要求される日々のお取引の中、我々が客観的に見たとき何をしているかにそのサインがあるような気がする。ハリウッド映画に例えると、天変地異が起きる前に主人公の身の回りに小さいが普段なかった出来事が立て続けに起きる、そんな様な予兆を感じる。 メタル便は今まで共同配送という切り口で、鋼材の小口配送プラットホームを作ってきた。それはこれからも変わらないが、どうも別の大きな副産物・無形の財産が出来つつあるような気がする。 お互いにしっかり分析していこうと言って吉田さんと別れた。 kaji
メタル便東海の定時株主総会、500万円の増資や細川光君の取締役が決議される。第4期事業計画を渡辺社長から説明を受ける。この資料作りには相当な時間を費やしており、仕上げに昨日はほとんど寝てない。当日配布された10ページの事業計画書はメタル便の初心にもどっての事業コンセプト確認から始まり、第3期の適切で明確な分析、部門戦略と実施計画等完璧な資料だ。説明する渡辺社長の言葉使いに加え、説明に熱意が伝わってくる。言いにくい事項に対してはボリュームを最大限に上げ大きな声で説明する姿勢に誠実さが。終了後、渡辺社長に「お見事です」と率直に感想を述べると「梶さんの時(第1・2期)はその雰囲気で大雑把で許されたが・・・」と一言・・・痛いところを突かれた。渡辺さんはその足で東京の別の会議に向かう。新幹線の中でゆっくり休んで下さい、終点なので乗り過ごしもないので。 カジ
朝、配布資料の整理
東海地域のお客様に配布する資料作りを,終日東海の事務所でおこなう。渡辺社長は向かいで、明日の株主総会の資料作りに没頭している。いままでメタル便東海のスタッフはアトランス社から出向の形を取っていたが、10月からメタル便東海の正社員として移籍する。そのこともあってか、事務所にいてもスタッフの盛り上がりを感じる。
メタル便東海の来期の方針を、東海の渡辺社長、吉田氏、細川氏、梶の4名で一日かけ話し合う。議論の焦点は「守り」か「攻め」に終始し、話しながら数年前のメタル便の浦安を思い出していた。私自身は「メタル便はこんなことをしています」といつもお客様に示しつづけることに意味がある会社だと思っているので、議論の中「攻め」を主張し続けた。 カジ
1992年頃、慶応大学の藤沢キャンパスを十数社で見学した。当時インターネットは一部の研究者の間でのみ使われた時代で未知の存在だった。石井威持教授の説明の中、初めて聞くネット・サーフィンやモザイクなどの言葉や概念に感動を覚えた。説明の中「藤沢キャンパスの学生のレベルアップや革新の場は、授業やゼミの教室ではなく、学生が自由に集まる図書館・食堂・休憩時間の教室にある」と言われていた。ネット・AV環境が整った図書館(メディアセンター)で学生がワイワイガヤガヤする中、石井教授は我々に聞き取れるようにと大きな声で「重要なことは群れる場を作ること」と言われてた。メタル便にとって、そんな群れる場の一つが居酒屋かもしれない。今日、画像処理やシステムに詳しい定家君が社内にいたので、仕事のあいまに「こんな事したいけど、いいソフトある」とか、解らなくなって「これどうすれば良いの?」とか自由に聞ける時間があった。お陰様で半日で私のスキルもかなりアップした、これも群れることの一つかもしてない。
ただ今午後8時ジャスト。明日配送分はオーダー件数と重量共に多く、トラック対してパンパンの配車だと鞠子氏がいう。デスクで組み上げた配車表に従い、これから置き場で各車両に積み込んでいく。多品種で異形状だけに計画通りに実際にうまく荷台に乗っかるかが心配。明日は、全ての車両と人員が配車に組み込まれているので、容量で積込めずに商品が残ったら打つ手がない。配達責務が重くのしかかり緊張が走る ・・・午後10時半、一時はあきらめかけたが何とか全車両で積込むことができ一同ホットする。作業が終わって古賀氏「久しぶりにシビレタ」との言葉が全てを表現していた。さあ次は、明日の配送だ。
夕刻ドライバーが積込みする中、古賀氏が置き場の端でうつぶせになりしばらく寝転っている。次は姿勢を変えうずくまっている。
コンタクトレンズを落としたのか?、
それと具合が悪いのか?
15分位経過したら鞠子も加わり二人うずくまっている。
明らかに様子がおかしく、たまりかねて「何をしてるの?」と聞く。
暗闇の中、小さな小さな平鋼の員数を数えていたそうだ。 カジ
路線会社で運べるものであれば、やっぱり運賃は安い。数年前に、ライトバン車で輸入ビールを運んだことがある。荷物スペースに荷物を程よく積んで半日使って神奈川2ヶ所と都内1ヶ所届ける。目一杯働いた満足感のついでに、水揚げを計算したら(お客様から頂く料金が路線料金程度だったので)、高速代を差し引くと手元には数百円しか残らず、ショックを受けたことがある。 吉田さんと話す中、路線便の短所が話題にがなった。①梱包が必要 ②納期が不安定 ③受領書がない ④鋼材に対しては集荷に来ない ⑤商品ごとに荷札(伝票)が必要等・・・。 やはり、使い分けが肝心ようだだ。 カジ
東京倉庫協会の秋季研修で9~10日と岐阜にいく。新幹線の車中、隣席のH氏と介護の話題になる。H氏、数年にわたり痴呆の母親を自宅で介護していたら、義母(奥さんの母親)も痴呆になり、母親は兄弟にまかせ、義母を自宅に来て貰うことにしたと言う。段階世代のH氏は兄弟が多いので何とかなったが、これからの20年後の我々の老後は大変だ。私は子供1人なので彼の負担も大きい。医療が進歩し男性も長生きするようになれば、一夫婦で3~4名の老人を介護することも大いにありえる。奥さんは介護兼、専業主婦にならざるえず、その中で子供を2~3名を育てていくことは一般家庭の経済的に不可能に近い。年金も今より減額になる中、大変な時代がやってくると痛感する車中での話題だった。 カジ