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[ 関東 ] 需要の価格弾力性

小宮一慶さんのメルマガより一部抜粋)
今回の値上げは、運転手さんの待遇を改善するためというのが、主な目的であったはずです。しかし、実際には、運転手さんの賃金は上がっていません。むしろ下がっているはずです。なぜなら、値上げ後、タクシーの売上げが落ちているからです。ですから、歩合で給料をもらう運転手さんの賃金は下がっています。

 これは、経済学を学ぶときに真っ先に学ぶことのひとつ、「需要の価格弾力性」で簡単に説明がつきます。需要の価格弾力性とは、たとえば1%モノやサービスの価格が値上がりしたときに、どれだけ需要が減少するのかということです。1%の値上げに対して、需要の減少が1%以下なら売上げは増えますが、売り上げの減少率が1%以上なら、値上げしても、結局、売上げは下がります。

今回の値上げは、利用者も運転手さんもタクシー会社も誰も得しないという悲惨な結果に終わりました。

物流業界としても、考えさせる文章だった。

[08.07.02]