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[ 関東 ] 身近で起きた事故

取引であうY君、その会社の同僚から交通事故で2日前に即死したと聞く。信じられない話に、愕然とする。

Y君は東京⇔富山間を運行している長距離ドライバーで、数年にわたり週に数回顔を合わしている。年齢は40台半ば、いつもニコニコしているのがとっても印象的な人だった。家族持ちで、小学性の子供もいると聞く。

事故は富山へ帰路途中の長野県、トンネルを抜けると、下り 急カーブ アイスバーン、本来は停止に近い最徐行のところ、時速20k位のスピードのためブレーキが効かず、まず左面をガードレールに追突、反動で対向車線の登りのトラックと追突し即死とのこと。車がコントロールできない恐怖のあまり、瞬間に運転台から脱出したが、それが裏目にでて、車にはさまれた。

いつもより東京から荷物が早く積めたのか? 午後5時頃、早い時間帯で長野を通過しており、帰路の道もいくつかの選択肢が有る中、安全な遠回り(プラス30分)の道を選ばず、冬季通行には危険なルートを選択していた。
きっと、その日は特に早く家に帰りたかったのかも。本当にせつない話。

経営者の立場で、運送会社がいまどんな状況にあるかも充分想像できる。救急病院、事故車の回収、欠車のリカバリー、葬儀、警察の事情聴取、遺族への対応、保険会社、労務士、相手の運送会社への対応、労働基準監督署、運輸局、荷主への報告、社員の動揺・・・。
「今日が夢であって欲しい。社員の幸せを願って雇用したのに、幼い子を残してこんな結果になるとは。」

Y君の死を無駄にしないためにも、我々はこの事故に何を学ぶのか。

運送は、やはり命がけの仕事。ドライバーは毎日、体を張って仕事をしている。だからこそ、
「赤字でするような仕事であってはダメだ、
 赤字があたりまえになるような業界ではダメだ
 会社もゆとりともってなくてはダメ、どこかで無理が起こる」
と改めて思う。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 カジ

[10.02.05]