物流二法が成立して、運送業界も激変した。物流二法以前の中小運送会社の経営者は自由な時間を持てた。数十台のトラックを朝送りだすと、そこからは趣味の時間、ゴルフに行くか、テレビの時代劇を見るかで良かった。そんな経営者を何人も見てきた。それは規制に守られいた良き時代で、運送業の免許は簡単には取得てきず、参入障壁が高い分、競争もない。お客様に必要な車の台数さえ向ければお客様が配送先を決めて指示してくれる。だから日中はすることがないのである。
そんな名残が鋼材の物流にも存在する。年間契約や月間契約で必要台数を向けて、お客様が配車し車を動かしていく。だから物流のノウハウはお客様の中に存在する。運送会社に出来る提案は、残業時間の調整とか、契約形態のは改定くらいしかできない。でも荷主がそれで満足さる時代は終わった。
メタル便は幸い、物量と配車機能はメタル便の中にある。だから色々な物流と組み合わせができる、提案できる材料や仕組みをもっている。カジ
コンサルタント会社を囲んで、大坂での物流懇談会に参加する。最近の傾向として物流の中抜きが進み、荷主が直接に実運送に従事している運送会社と取引したいという意向が強くなってきているそうだ。
派遣業界の参加者もいたが、一日働いて翌日以降は本人の都合で休んでおきながら数か月後に高額の休業補償を要求するやからもいて、雇用契約契約解除の不備をついてくるそうだ。
人が集まれば情報交換が活発になるが、意外とそんな場が我々にないことに改めて気付かされる。 カジ
お客様(新規)がメタル便をわざわざ探されて、お電話をいただき、見積りやご相談をいただくケースが増えている。その相談事項のキーワードは、やはり配送の小口化と少量化である。お客様がどこから我々の存在を知ったがわからないが、この異変は浦安だけで起きているのではなく、東海や大坂も含め、メタル便グループ全体で同時におきている現象だ。東海では新規のお客様の取引が、一日一件ずつ3日連続してスタートしている。
決して良いことではないのだか、景気の二番底が囁かれ、低迷が長期化する中、お客様自体が生き残りをかけ、本格的な物流の仕組みを改善しなければならない環境になってきたのかもしれない。 カジ
新鋼流会ではアトランスの渡辺さんの勧めで、ヤマネット主催の4ヶ月コースの物流業に特化した営業力強化実践研修に営業担当を送り込んでいる。第2期となる今期は静岡での主催で、メタル便グループとしては大阪より3名、東海より1名、浦安より3名参加している。
営業手法の勉強ではなく、決めたことをキッチリできる人材創りの研修である。今回はビジターとして研修に参加したが熱気が伝わってくる。受講者の活動習慣も確実に変わってきて、活動が活発になり時間と使い方も上手になってきている。
メタル便の配車業務は手仕事。
①受注担当がFAXや電話からのオーダーをA3サイズの受注表に記入。
②この受注表は記入欄が東京・神奈川・千葉・茨城・群馬栃木・埼玉の6方面に分かれており方面別の輸送量が一目でわかる
③午後4時から配車係が、A3サイズの配車表に転記していく。運転手別に1オーダーづつ内容(重量・形状・配達時間)を確認しながら書き込む。
④夕方その配車表をコピーして、運転手ごとに切り取り、積込み作業が始まる。
最近オーダーが徐々に増えてきて、有り難いことにA3サイズの受注表に書ききれない方面が出たきた。表を大きくするにも、A3が実用的な用紙サイズとしては最大である。
大阪のメタル便は、受注や配車は、ホワイトボードを活用して業務している。複数名が同時に見れる利点がある。この数年、大阪も受注量の増加でいく度にホワイトボードのサイズが大きくなってきて事務所の壁を埋め尽くしている
国連サミットで鳩山首相が2020年迄に温暖化ガス25%削減を宣言した。
その昨日に我が家でも、家内と息子に向け温暖化ガス25%削減への行動宣言をした。マンションで太陽光パネルは設置できないため、できることの光熱費の削減から。日本国民が幸福を求めて選挙で民主党を選んだ。どの党に投票したかではない。民主党が国民に選ばれ、その代表が世界に向けて日本の有るべき姿を宣言したのである。学校で言うと、クラス代表が学芸会や体育祭に何をやるか決めてきたようなもの。達成の難易度の議論も必要だが、代表が決めたことをクラス全体が納得して共通の目標にして行動に移すことがもっと重要だと思う。
我が家の光熱費の25%削減も実際はかなり大変。コマメに電気を消しても限界がある、その先は省エネ家電に切り替えだが、そうなると買換えのための相当な出費が発生する。個人に置き換えて考えると25%のハードルの高さがより理解できる。
企業としてどこで温暖化ガス削減ができるか検討してみると、家庭以上に難問である。もともと企業にはムダ=コストなので普段から検討されており、そんなに多くムダは存在しない。大きく設備投資して設備を変えていくしない。エコカーにするにもお金がかかる。
メタル便としては有り難いことに、小口オーダーをより多く扱い、チャーターとしてムダに二酸化炭素を排出していた車を減らすことが削減につながる。存在価値は、太陽光のソーラーシステム売る会社に近いかもしれない。 カジ
メタル便の料金表の枚数が増えてきている。
サービスの充実である。
・関東エリアの小口
・東海エリアの小口
・関西エリアの小口
・関東エリアのMIXチャーター・チャーター
・関東エリアの朝割り・土曜チャーター
・長距離チャーター
・長距離小口(300k圏内)
・関東エリアのユニック小口
・全国路線料金
そして、今後登場するのが
・北海道/九州向け小口
お客様の要望を一つ一つ加えていったらこんなに増えてしまった。
でもお客様が全部理解するのはとっても大変、なぜなら我々スタッフも使いこなすには相当大変だから。
メタル便が取扱うサービスはメタル便トラックがすべて走る訳ではない。十数台のトラックが走れる範囲には限界がある。そして長距離は走らない。
関東エリアを外れる小口配送は、その配送先エリアで平ボディ小口配送網も持っている運送会社と提携している。例えばグループでは、東海エリアは小口はメタル便東海、大阪から西は関西メタル便(大栄)とリンクする。長距離チャーターは主に配達地域の運送会社のトラックを使う。
メタル便の機能は関東エリアの集荷・配送網である。その機能を各エリアとつなげていく。約10年、こんなに複雑になった料金表の裏には、メタル便の運送会社との提携の歴史がある。 カジ
写真→出発前の地図確認。ベテランでも、行ったことのない届け先は多い。それほど配送先が多い。我々がルート配送と言わず、エリア配送と言う理由がそこにある。
最近、営業の古賀が北関東方面のお客様まわりが多い。メタル便を知っていただていても、北関東まで集荷に来れるとは思われていないようだ。先日もS社からお電話をいただき、親しい仲間からメタル便が集荷できることを聞きつけたそうだ。メタル便にとってもありがたい。浦安から100km~150kmの北関東エリアの荷物の充実は願ってもないこと、それも復荷なのでなおさら。価格的にも、競争力は充分だ。 カジ
台風9号の影響で大雨。
浦安周辺もいたる所に行き場のない水か道路に溜まり溢れでている。身近に起きた洪水、大事には至らなかったが初めての経験。
こんな現象はかつてはなかった。やはり異常気象か? 温暖化の影響か?
我々トラック業界も真剣にCO2削減を考えなければいないと切実に感じる
知人が最近オープンさせた自給自足の無農薬レストランを見学。経営者は地球環境に関心が高く、高い志のもと、自給自足の理想郷を完成させた。
・ソーラーシステムと蓄電で光熱は自家発電
・乗用車燃料もレストランで使用済みの天ぷら油をバイオディーゼルに加工
・飲み水は地下水をソーラーパネルの電力でくみ上げ、お湯は太陽の熱で温める
・トイレの水は雨水を貯め使用
・調理は薪と炭で作る
・食材は隣接農場で採れる完全な無農薬野菜
・そして肝心の料理は手が込んでいて、おせいじ抜きで美味しい
完全な自給自足なので天災や戦争があっても、太陽が照り続ける限り、食生活には不自由なくライフラインも確保できている。
ただ、明確には聞かなかったが、気になるのはレストランに利用者数である。農村地帯では自然食は目新しいものではなく地元の固定客は難しいかもしれない。従業員がいるのでやはり最低限の売上は必要になる。
メタル便は「共同配送により無駄なトラック台数を減らして、お客様にも地球環境にもやさしい」という高い志でスタートした会社。開設にあたり多くの人に構想を説明したらほとんどの人が有ったら便利、だから是非頑張って実現化させて欲しいと激励された。でも、実際スタートさせると共同配送を維持させる為の物量を確保するには相当の時間を要した。金銭面、肉体面、精神面が壁となって立ちはだかってきた。それゆえにこの理想郷の農場レストランの運営の難しさを肌で感じることができた。高い志は必要だが、理想だけでは生活できない。お客様に高い志は関係ないことで、その部分にお金を払うのではないから。 カジ