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[ 関東 ] ラスベガス現象

物流業界は中小企業が多く、過当競争が激しiい。理由は起業が簡単にできることだ。例えば、ドライバー経験者が特定のお客様から信用をいただければ仲間を集めて5台の車両でスタートできる。車庫は借地、車両はリースにすれば良い。起業して、数年で10台~20台規模にすることは、営業力さえあれば難しいことではない。でも品質より価格が優先されがちなこの業界、存続し行くことはかなり難しい。なぜなら、数十年社歴のある物流会社でも、値下げ攻勢の中含み吐き出しながら経営している会社も多いからだ。 一攫千金を夢見てラスベガスでギャンブルし、手持ち資金を使い果たし去っていく。私は勝手に「物流業界のラスベガス現象」とネーミングした。


ラスベガス現象には色々な特徴がある。上場した物流会社と中小零細物流会社(規模的)とは、ドライバーの給料格差はあまり無い。なぜなら、「当社は上場しているので、運賃はちょっと高めですよ」と言ってもお客様は納得していただけない。その差は一般管理費の低さや車両台数のグロスメリット位で、逆に大手が取引する大手顧客ほど運賃競争は激しい。 荷主が営業ナンバー取得して(2PL化)の新規参入組みもあるが、この世界も厳しい。営業ナンバーを取得すれば物流コストが下がる様な感覚でスタートするが、この方法でコストを下げるには、親会社から移籍した運転手の賃金を下げるか、他の仕事を取ってきて親会社の仕事比率を下げるしか方法はない


ラーメン屋のチェーン店を経営する友人から数年前に教わったことがある。「ラーメン屋でもやろうかと簡単に言うが、決して甘い業界ではない。開店が目的で、存続は考えてない人もおり、ひどい場合は開店して一ヶ月で店を閉める人もいる。」 そして続けて「本当に味にこだわるなら、家族経営に徹すること。一人若者を雇い、その若者がある年齢に達した時、その社員の為に2件店を出すようになり、それがチェーン店化の始まりになる。」「チェーン展開したら、数店舗では本部経費がでなくなり、より多店舗化する。その過程で独自のノウハウが必要となり、多くの会社がそこで又消えてしまう。」 物流業界とは諸事情は異なるが、参入障壁の少ない業界特有の厳しさがある。  カジ

[04.11.30]