運送会社の社長より聞いた話。・・・トラックに積込んだ後、届け先に確認の連絡を忘れていたことに気がつき電話する。担当者から「本来はダメだか積んでしまったのならしょうがないね」とOKをもらう。翌日配送先事業所の最高責任者から、強烈なクレームの電話が入る。担当者から上司への報告は「断わったのに強引に持ってこられた」とのニアンスに変わっていた。ちょっとした表現の差だが、結果としての認識はまったく異なる。彼女と思って付き合っていたら、後日強姦罪で訴えられた様なもの。「取引停止」の大問題になり、運送会社の社長は主要取引先だけに愕然として、急きょ謝罪にいく。運送会社には連絡が遅れた「過ち」は確かにある。ミスを犯した後の謝罪では、言い訳は絶対にしないのが常識。でもその社長は、あえて謝罪の場で真実を伝えることにした。「担当者は叱られるかもしれないし今後の取引にシコリが残るかもしれない、でも大きな目で見ると真実を伝えることが、その担当者にとっても、いい結果につながっていくと信じる」と言っていた。