ダンプのドライバーが数人集まると、道端にしゃがみ込んで会話する。トラック仕事で体を動かす順は平ボディ→箱車→ウイング車、コンテナ牽引車やダンプ車の肉体作業はまず無い。だからダンプに乗っていると自然と体がなまり、立ち話の間も立っていることができない。中高生が電車に乗っていて、乗降口で座り込む風景を見ることがある。本人はどのように認識しているか判らないが、足腰が弱っていて長時間立っていられないだと思う。
人材派遣会社から派遣される多くの若者、仕事の飲込みが早くテキパキと仕事をこなす。「定職につかないの?」と聞くと、「仕事とは別に、やりたいことがある。拘束されたくない。」と多くが答える。定職につかない仲間も多いので、将来に不安は無いかもしれない。最近「ワーキングプア」という言葉を聞く。正社員を最小限にしたい企業の傾向の中、本人はいつでも本気で勤めれば稼げると思っても、いざその気になると低賃金の仕事しかできなくなっているかもしれない若者の未来に、私は不安を感じる。 カジ