創業期のメタル便トラックと浦安鉄鋼団地

メタル便 25年物語

25 Years of METALBIN
25 YEARS
25 YEARS OF METALBIN

「運べない」を、
「運べる」に。

Making the Unshippable Shippable.

浦安鉄鋼団地と創業期のメタル便トラック
創業期のメタル便メンバーと車両

浦安鉄鋼団地から始まった共同配送Shared Delivery Born in Urayasu

鉄鋼業界では、高炉メーカーや電炉メーカーの販売方針により、一つの特約店が丸棒、コイル、鋼板など異なる種類の鋼材を自由に販売することはできません。極端に言えば、「メーカー数 × 品種数」だけ特約店が存在し、お互いがライバルとして競争しています。
一方、長い物、重い物、異形状の貨物は、少量であっても一般の路線便では運んでもらえません。その結果、一本、一枚の荷物でも、一台のトラックを走らせるしかありませんでした。
こんなに無駄の多い物流を変えられないだろうか。

私たちは、「多くのお客様の荷物を一台に積み合わせれば、トラック台数を減らせる。」
そう考え、2000 年、浦安鉄鋼団地で平ボディ車 5 台による鋼材小口混載サービスを始めました。

決して斬新なビジネスモデルではありません。
しかし、それを本気で事業化した会社は、それまで一社もありませんでした。

創業期のメタル便ロゴと現場

お客様への三つの約束Three Promises to Our Customers

私たちは、お客様に三つの約束をしました。
1. 配送日は月曜日から金曜日。
2. 関東エリアなら一本・一枚から配送すること。
3. 繁忙期でも閑散期でも、定価料金で運ぶこと。

物流会社ではなく、公共交通機関のような存在になりたい。
その思いが、定期運行と定価料金の原点でした。

創業期の鋼材積み込み作業

鋼材混載は儲からなかったShared Loads Did Not Pay

取引先は増えました。
荷物も増えました。
車両も増えました。
それでも、荷物が増えるほど赤字も増えました。
関東平野は、やはり広い。

少量の荷物を広い地域へ届けるには、多くの車両が必要です。
さらに、一台に複数のお客様の荷物を積むため、荷物の数だけ見積り、受注、伝票処理、車番連絡、運転手への指示、集荷手配が発生します。
荷物が増えれば、売上は増えます。

しかし、それ以上に車両と人手と手間が増え、採算ラインは遠のいていきました。
創業から約 5 年間、苦しい経営が続きました。

なぜ続けたのか。
立派な理念があったからではありません。
「撤退する勇気がなかった。」ただ、それだけでした。

鋼材を積み込むメタル便の現場

荷台の上で生まれた知恵Wisdom Born on the Truck Bed

浦安鉄鋼団地には、丸棒、コイル、鋼板、形鋼など、多種多様な鋼材があります。
長さも、重さも、形も違う荷物を、一台のトラックにどう積むか。
普通鋼と特殊鋼を、どのように扱い分けるか。
どう固定するか。
どう雨や錆から守るか。
どの順番で配達するか。
毎日が試行錯誤でした。

失敗し、積み直し、お客様に叱られ、そのたびに現場で対策を積み重ねました。
集荷する人と配達する人が違うため、誤配も起きました。
雨が降れば作業は大幅に遅れ、深夜まで荷積みが続くことも珍しくありませんでした。
現場の負担は増える一方でした。

毎日集計される採算割れの売上を見ながら、深いため息をつく。
儲からないから、社員にも十分に報いることができない。
それでも、文句ひとつ言わず頑張ってくれる社員の姿を見ながら、
「何て馬鹿な仕事を始めてしまったんだろう。」
そう思う毎日でした。
しかし、続けたからこそ、誰にもまねできない経験と知恵が残りました。

ある時、メタル便の取材に訪れた記者が、「メタル便のノウハウは、運転手さんの知恵ですね。」と言い当ててくれました。その言葉を聞いた時は、本当にうれしかったです。

振り返れば、創業期のこの 5 年間を支えた現場の不屈の精神が、メタル便の基礎をつくった。
私は今、改めてそう確信しています。

メタル便の拡大を話し合うメンバー
メタル便の各地への展開を象徴する写真

浦安から、大阪、名古屋へFrom Urayasu to Osaka and Nagoya

2001 年、大阪の株式会社大栄との出会いから、関西でも同様のサービスを始めました。
大栄の吉田社長は、路線便の料金体系を徹底的に研究し、「メタル便の料金はどうあるべきか」、そしてサービスにおけるデザインの重要性も教えてくれました。

2003 年には、お客様からの声掛けをきっかけに東海地区へ広がり、浦安、大阪、名古屋の 3 拠点体制になりました。

その後しばらくは、各地域での混載に特化し、一社、一商品、一件のお客様を地道に増やしていきました。
幸い、一度取引いただいたお客様の多くが、その後もメタル便を使い続けてくれました。

派手さはありません。一件ずつ積み重ねていく。それがメタル便の成長でした。

メタル便の看板とメンバー

第一の波、リーマンショックThe First Wave — Lehman Shock

大きな転機は、2008 年のリーマンショックでした。

その後の一年は、メタル便にとって皮肉にも飛躍の年となりました。
鋼材加工各社の売上が激減し、採算が急速に悪化する中、各社は物流費の大幅な見直しに動きました。

専属トラックを解約し、必要な時に必要な量だけ運べるメタル便を利用する会社が一気に増えました。お客様の苦境が、メタル便の救世主になる。
何とも複雑な気持ちでした。

全国ネットワークを担うメタル便メンバー
全国のメタル便メンバーが集う会議

第二の波、ネット通販の拡大The Second Wave — E-Commerce Expansion

2010 年代に入ると、インターネット通販の急成長が物流業界を大きく変え始めました。
「やがて全国で、長い物や重い物を路線便では運べない時代が来る。」
大栄の吉田社長の強い危機感から、私たちは、メタル便が「その物流の穴」を埋める全国配送網をつくることを決めました。
その後、北海道、静岡、九州、中国、四国、北陸、新潟へと拠点を拡大。各地域の運送会社が持つラストワンマイル配送網を最大限に活かし、拠点間を小刻みな中継輸送でつなぐ輸送モデルを構築していきました。

2013 年からわずか 2 年で全国配送網をつくることができたのは、今振り返ると、運命が少し応援してくれたのかもしれません。

私たちの危機感は、やがて現実のものとなりました。
ネット通販の拡大とともに貨物量が増え、宅配便や路線便は積載効率を高めるため、長尺物や重量物の取り扱いを次々と縮小していきました。振り返れば、メタル便の 25 年は、大手物流会社が経済合理性から長尺物や重量物の取り扱いを縮小していった 25 年とも重なります。

大手がやめるのには、大手なりの理由があります。
そして、そこに残された荷物を運ぶ会社も必要です。
メタル便グループにとっても、決して簡単な仕事ではありません。

それでも、私たちには共通する意志がありました。
「大手が運ばない貨物を、自分たちが運ぶ。」
点が線になり、線が全国の網になりました。

物流拠点で作業するメタル便トラック

第三の波、物流 2024 年問題The Third Wave — Logistics 2024

政府による働き方改革は、ドライバーの労働時間を短縮しました。

一方、少子高齢化はドライバー不足をさらに加速させ、運転手の賃金上昇や燃料費、車両費などの高騰も重なりました。

2024 年以降、運賃の上昇傾向は、より鮮明になりました。
運賃が高くなれば、荷主企業は積載効率に対して、これまで以上に厳しくなります。
その結果、複数のお客様の荷物を積み合わせるメタル便への発注も増えました。

大手物流会社は M&A や事業の選択と集中を進め、不採算なサービスから撤退していきました。その中には、少量の長尺物や重量物の配送も含まれていました。
物流 2024 年問題への対策として、モーダルシフト、共同輸送、商慣習の見直し、荷待ち時間の短縮、中継輸送などが挙げられています。

考えてみれば、それらはメタル便が 25 年間、試行錯誤しながら取り組んできたことでもあります。

25 年前には少し変わった仕事だった共同配送が、いつの間にか物流業界全体の課題と重なるようになりました。不思議なものです。

全国の仲間が交流するメタル便の集まり

無駄に会い、無駄に飲むMeet for No Reason. Drink for No Reason.

メタル便は、資本関係のない会社の集まりです。

契約や規則だけでは、全国ネットワークは動きません。
資本でつながっていないからこそ、人でつながる必要がありました。

創業時からの合言葉は、「無駄に会い、無駄に飲む。」
仲間が集まり、仕事の夢を語り、現実の課題をぶつけ合う。そして、飲む。歌う。
その舞台は、全国有数の繁華街であったり、各地の景勝地やパワースポットであったりしました。

一見、無駄に思える時間が、困った時に助け合える信頼をつくりました。

共同配送を最後に動かすのは、契約書でもシステムでもありません。気合いと根性。
そして、人と人との信頼関係です。

富士山を背景に走るメタル便トラック

地球にやさしい物流を目指してはいなかったWe Never Set Out to Be Green

最初から、地球にやさしい物流を目指していたわけではありません。

私たちは、お客様の「困った」という相談に乗り、地図の上で、トラックの荷台の上で、限られた時間の中で、形状や材質の異なる荷物をパズルのように組み合わせてきました。

置き場に並んでいる商品は、言わば「困った」の集合体です。

一本一本が、「全国の届け先まで運んでほしい。」
と語りかけているように見えました。

一本、一枚の鋼材を運ぶために、一台のトラックを走らせる。それは、メタル便らしくない。
多くのお客様の荷物を一台に積み合わせ、トラックの台数と走行距離を減らす。

目の前の「困った」を解決し続けた結果、それが地球にやさしい物流にもつながっていました。

メタル便25周年記念ライブ会場
メタル便25周年を支えたメンバー

クレージーな集合体A Crazy Collective

構想から 5 年、メタル便グループの 25 周年記念イベントは、まさにクレージーな挑戦でした。
メタル便 25 年の歩みを、歌と映像で振り返る、メタル便メンバーによる 2 時間ノンストップのライブコンサート。

普通の会社であれば、まず思いつかない。思いついても、実行しない。
実行しようとしても、最後までやり遂げられない。

そんな馬鹿げた企画を実現できたのは、25 年間一緒に歩んできた全国の仲間たちと、「無駄に飲む」を支えてくれた繁華街の夜のプロフェッショナルたちがいたからです。

参加されたご来賓は、口々に言いました。「こんな馬鹿げたことを、真剣にやり遂げる奴らにはかなわない。」クレージーな仲間だからこそ、できる仕事があります。

常識に収まらない仲間だからこそ、誰も引き受けない荷物を運ぶことができます。
メタル便は、そんなクレージーな仲間の集合体です。

次の25年へ向かうメタル便の歩みを象徴する写真

メタル便、これからの 25 年The Next 25 Years of METALBIN

25 年前、鋼材を一本から混載する会社はありませんでした。
25 年後の物流がどうなっているかは、誰にも分かりません。
でも、明らかに見えている未来もあります。
少子高齢化は進みます。
ドライバー人口は減ります。
鉄鋼マーケットは縮小します。
日本列島の「物流過疎」エリアは広がっていきます。

それでも、全国の製造業や建設業のサプライチェーンを支え続けられるのか。
長尺物や重量物を一本から全国へ運ぶこのネットワークを、小さな社会インフラとして次の世代へ残すために、私たちは何ができるのか。
これは、メタル便の次の 25 年への問いです。

運びにくい物に困る人は、きっと残ります。
25 年間で培った現場の知恵と、全国の仲間との信頼を次の世代へ渡し、物流から取り残される人や地域をつくらない。そして、誰もやらないことに知恵を絞り、仲間と挑戦する。
それが、次の 25 年の仕事だと思っています。

ただし、メタル便らしさは変えたくありません。目先の利益に左右されず、常識にとらわれず、スピードと行動力を失わず、馬鹿げたことにも本気で挑戦する。25 年後も、そんなクレージーな集団であり続けたい。

次の 25 年も、
「運べない」を、「運べる」に。

 

メタル便創業者
梶 大吉

NEXT25

METALBIN 2000—2025—2050
25TH ANNIVERSARY PRESENT

メタル便25周年記念マグカップ
プレゼント応募フォーム

サーモス製・メタル便25周年記念マグカップ
サーモス製・メタル便25周年記念マグカップ

応募フォームを締め切りました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

メタル便25周年記念マグカップ プレゼント応募規約

1.賞品

サーモス製・メタル便25周年記念マグカップを、抽選で100名様にプレゼントします。

2.応募資格

日本国内にお住まいで、当選連絡を受け取れるメールアドレスをお持ちの方を対象とします。メタル便とのお取引、商品の購入、見積り依頼、メールマガジン登録などは応募条件ではありません。会社名は記入せず、個人でもご応募いただけます。

3.応募期限

2026年10月10日 23時59分まで

4.応募回数

ご応募は、お一人様1回までとします。複数の応募が確認された場合は、最初の1件のみを有効とします。入力内容に不備や虚偽がある場合は、応募を無効とすることがあります。

5.抽選方法

有効な応募に受付番号を付け、社内2名以上の立会いのもと、Excelの乱数機能を使用して公正に抽選します。当選者100名に加え、当選辞退などに備えて補欠当選者も選定します。

6.当選発表

2026年10月15日に、当選者にのみ、ご応募時に登録されたメールアドレスへご連絡します。当選通知から7日以内にご返信がない場合、または賞品の発送に必要な情報をご連絡いただけない場合は、当選を無効とし、補欠当選者を繰り上げます

7.賞品の発送

賞品の発送は日本国内に限ります。当選後にご連絡いただいた住所の誤り、転居、不在などにより賞品をお届けできない場合は、当選を無効とすることがあります。賞品の交換、換金および当選権利の譲渡はできません。

8.個人情報の取扱い

ご応募いただいた個人情報は、本キャンペーンの抽選、当選連絡および賞品発送の目的にのみ使用し、営業活動には使用いたしません。賞品発送に必要な範囲で配送業者に情報を提供する場合を除き、法令に基づく場合を除いて第三者に提供することはありません。取得した個人情報は、賞品の発送および必要な確認が完了した後、速やかに削除します。

9.その他

やむを得ない事情により、キャンペーンの内容、日程または賞品を変更・中止する場合があります。本キャンペーンは株式会社メタル便が主催するもので、サーモス株式会社が主催または協賛するものではありません。

10.主催者

株式会社メタル便